COLUMN コラム
2018.11.15
国指定重要文化財 “津嘉山酒造所”
約7年の歳月をかけてようやく改修工事を終えた名護市にある “津嘉山酒造所” 赤瓦を使用した現存する最古の建造物として国指定重要文化財に指定されております。
沖縄戦の際には、辺り一面空爆により焼け野原になる中、津嘉山酒造所は戦火を免れました。その後酒造所は米軍の司令部に使用され、現在でも柱には『OFFICERS QUATERS』(将校宿舎)と書かれた部屋があります。
2017年末にはほぼ改修工事が終了した津嘉山酒造に隣接する平屋が火事で全焼。延焼を防いだのは火事現場に近い場所に生えていた樹齢100年クルチ(リュウキュウコクタン)。クルチの東側は激しい火にあおられて焦げていますが、燃え尽きることなく延焼を防ぎました。
創業者が植えたクルチが、時代を超えて津嘉山酒造の窮地を救ってくれた何とも不思議なお話です。