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COLUMN コラム

2018.12.19

沖縄の人々の暮らしに深く根付く伝統工芸品 “やちむん”

温かい風合いが特徴で、全国的各地に根強いファンを持つ沖縄伝統の “やちむん” 。その歴史は長く約6000年以上前に遡ります。琉球王府時代には工芸産業復興政策の一環として、分散していた窯場を那覇市壺屋へ統合。王府の支援もあり、やちむんは大きく発展していきます。しかし明治時代になると、琉球王府は幕を閉じて、自由競争へ突入。本土から丈夫で安価な磁器製品が流入するようになり危機を迎えます。そうした中でも、後に人間国宝となる金城次郎など優秀な陶工が育っていきます。戦後、生活必需品である食器や壺などが不足したため、各地に散っていた陶工たちが壺屋へ集められ那覇の復興が始まっていきました。しかし周辺地域の都市化が進むにつれて登り窯から出る煙が公害として問題視され、新たに読谷村・やちむんの里が拠点に加わりました。


斜面に沿って登るような構造の登り窯。一番下から火をくべます。火窯から近い部分と遠い部分で焼き上がりが変わるようになっています。


心も温まりそうな湯呑み


泡盛を飲む際に使用する “カラカラ”


楊枝入れも可愛い


鮮やかな“ペルシャブルー” が特徴のやちむん

現在では壺屋、読谷村以外でも沖縄各所にて個性豊かやちむんが作られています。沖縄旅行のおみやげに是非いかがですか♫

U-MORE Inc. (Tokyo, Japan)