COLUMN コラム
2019.01.14
旧暦12月8日は子どもの成長や無病息災を祈願する “ムーチーの日”
沖縄の伝統的な慣習の一つ、旧暦12月8日は子どもの成長や家族の無病息災を祈願するため、ムーチーを仏壇やかまどへお供えしたり、皆で食べる行事が行われます。ムーチーとは沖縄の方言でお餅のことです。
定番は白い白糖味ですが、紫色の紅芋味や茶色い黒糖味もあります。
月桃の葉で巻くことから「カーサームーチー」とも呼ばれています。
こんな状態で月桃の葉に巻かれております。
月桃は別名「サンニン」とも呼ばれ、昔から邪気を払う薬草とされてきました。最近では、シャンプーや芳香剤に使われたり、お茶にして飲んだりもします。月桃の葉はショウガ科ハナミョウガ属の植物。生姜と同じように抗菌・殺菌作用も期待できます。
月桃の花の見頃は、4月~7月頃。至る所で目にすることができます。
因みにムーチーを食べる旧暦12月8日頃は、沖縄では一番寒い時期にあたり、この時期を沖縄の方言で「ムーチービーサー(鬼餅寒)」と呼んでいます。